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2007.09.29 (Sat)

幻無楼閣 

                                       『天元突破グレンラガン』


【More・・・】


裁判が終わった。判決を下した。あの人は、
「…何を、やっている…」
どこで間違えた。何がいけなかった。どうして

後ろ手で閉めた扉がずるずると背に近付く 床がぐにゃりとゆがみそうだ
なぜこの部屋は暗い なぜ僕はここに居る

なぜ

ゆるんだ指の隙間から何かがこぼれ落ちる、まるで永遠のように
踝に当たる、重みのない鋭い痛み 軽さという現実

なぜ

問いには答えが、答えには恐れが
幻のような熱    滴る血の色とわめき立てる声
夢のようだ。まるで夢のようだ。     願った景色を叶え、守るための

どうして、とこだまする

望んだのは何のためだ。見たかったのは、願ったのは、あの色の瞳なのか。
あの決意は何のためだ。選んだ道が正しいことを願いながら歩んできた。

どうして僕は、

問いは無意味だ。後戻りはできない、わかっていることを悔いたりしない。
すべきこと、したいこと、変わらないで居ることを選ばなかった、今ここまでを。

どうして どうして どうして

「答えは、とうに、出ているはず」

彼女は言う。そう、出ている。つ、と指が頬を撫でていく。「貴方は知っている」
「知って、いるさ・・・そうとも知っている! 僕は、」

変わらないで居ることが眩しかった。
変わってしまったことが悲しかった。

「私は、見ている。貴方を。彼を。私は言葉を運ぶ者」

だったら、

「運べばいい。僕の絶望をあの人へ」     きっとあの人にはわからない。

いいえ、とかぶりを振る。いいえ。「だからこそ、貴方は、」

指にひっかかった物を投げつける。それが何かも知らないで。
金色の鍵、あの人の門。僕ではなく、彼女でもなく、

「…逃げないでくれ…僕に何をさせようというんだ…」

消えていく。消えていく。彼女は無慈悲だ。
去るときばかりにそんな眼を。
顔を覆った指の隙間、崩れていく空間の果て。

答え、そう、答えだ。
いくつもの問い、いくつもの回答。
選び取ったものを、握り潰すことは許されない。
たとえ、
醜悪を目の当たりにするものであったとしても、
かつてをすべて否定するものであったとしても、

僕……は、

膝がくずおれた。


                                                  終




テーマ : 詩・想 - ジャンル : 小説・文学

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